モラハラと夫婦げんかの違い
モラハラと夫婦げんかの違い
「モラハラ」という言葉が浸透してきましたが、円満な夫婦でもケンカで相手を批判したり、妻・夫についキツく言ってしまうことはあるでしょう。
「夫婦げんかは犬も食わぬ」(=すぐ仲直りするからほうっておいたほうがいい)とも言われる「夫婦げんか」と、「モラルハラスメント」との違いを、実際に携わった例から挙げたいと思います。
1 怒り・嫌がらせの度合いが過大
大切な話で感情が入ることは理解できますが、モラハラ傾向の人は些細なことでも激怒したり、嫌がらせを繰り返すことがあります。
食事のおかず、買い物でどのレジに並ぶか、風呂に入る順番、普段の帰宅時間の連絡、、などといったことで突然激怒し、人格否定や罵詈雑言を並べたり、大量のLINEやメールを送り続けるなどの嫌がらせをします
2 いつまでも「自分が絶対正しく、相手・相手の親はおかしい」という意識が変わらない
夫婦げんかしている最中は「私が正しい!」と思っていても、ほとぼりが冷めれば「ちょっと言い過ぎたかも、、、」「自分にもまずい面があったな、、、」と振り返ることがあると思います。
円満なご夫婦はおそらく、ケンカと仲直りを重ねながら互いの理解を深め合っていると思います。
しかし、モラハラ傾向の人は口論が終わっても「自分や自分の親こそが正しく、相手や相手の親は間違っているのだ」と見下した意識が続いたままなのです。
相手を尊重する気持ちに欠ける面があります。
そのため、きつく批判したことについて改善がなく、同じような見下した発言を続けたり、さらには侮蔑の態度がエスカレートすることもあります。
3 モラハラ被害者の体調がおかしくなる
普通の夫婦げんかでも強いストレスになり、泣いてしまうこともあると思います。
しかしモラハラ被害を受け続けていると、実際に体調や精神に不調が出るレベルになっていきます。
ある被害者女性は「夫からLINEがあると全身の血がおかしくなって体温が冷えてしまう」と、体験した方でないとわからない状況を語ってくれました。
通常の夫婦であれば、もし相手がそんな状態になっていたらなんとか改善しようとするのでしょうが、モラハラ関係になっていると、それでもまだ見下した発言や執拗なLINEが続いてきます。
もし、この話を聞いて「我が家のことだ、、」「うちも子どもの前でもそんな状態が続いている、、、」と感じられた方は、我慢をし続けて本当に身体がおかしくなってしまう前に、まずは行動の準備だけでもしたほうがいいと思います。
(参考記事 「モラハラパートナーとの離婚における証拠集め」)
あなたと同じ悩みで苦しんでいる方が、実は大勢おられます。少しずつだけでも、改善する方向に向かいましょう。