夫のモラハラ及びDVにより妻が子を連れて別居、妻が離婚調停を申立し,親権で争うも5か月で離婚成立,親権も獲得した例

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属性

依頼者 20代女性(主婦)

相手方 30代男性(会社員)

子ども 2名

 

相談の経緯

妻の妊娠以降、夫が些細な事で急に怒鳴りだす、物に八つ当たりするなど、モラハラが始まったそうです。

 

やがてエスカレートし、夫がモノを投げつけてくる、妻を蹴るなどのDVもされたそうです。

 

一度、互いの両親を呼んでの話合いも持ったそうですが、その後にもDVがあり、妻は限界を感じ離婚を決意。子ども達を連れて別居しました。

 

夫が、「親権が取れないなら離婚しない」という意見であったため、相談に来られました。

 

当事務所の活動

相手方の意見から任意での協議は難しいと考え、家庭裁判所に離婚調停を申立ました。

 

調停でも相手方は子ども達の親権と、多数の面会交流を主張していました。

 

当方はこれまでの相手のDVについて、証拠の写真も含めて書面で詳細に主張し、モラハラから暴力へとエスカレートした点、DVが直らない点を強調し、依頼者が親権者として適切であると主張しました。

 

結果

夫は当初は「離婚に反対、もし離婚なら親権」と主張していましたが、当方がある程度幅を持たせた子との面会案を提示したことから、離婚、親権は母で合意し、養育費も適正な金額で調停が成立しました。

 

 

依頼から終了までは約5か月です。

 

ポイント、所感

DV加害者にしばしばみられますが、暴力を振るったことを反省せず、むしろ「お前が俺を追い詰めたから手を出すしかなかった」と正当化することがあります。

このタイプの加害者は自分が悪いという自覚がないため、その後も暴力が続く可能性が高いです。

 

今回は調停の当初から、証拠も示して相手方の暴力を詳しく主張したことが、早期の調停成立につながったと思います。

 

モラハラからDVにエスカレート、さらにDVの内容もエスカレートする危険もあります。

 

もし、自分のパートナーにそのような傾向があって悩まれている方は、一度専門家の話を聞いてみて、自分にどのような選択肢があるのかを確認してみるだけも、心の安定につながると思います。

執筆者情報

鈴木洋平法律事務所
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弁護士にしか話せないこと、言えないこともあります。時間をかけても信頼関係を構築することが何より大切だと思っています。話しにくいこと、言いたくないことも出来るだけ話してもらえるよう、私はまずお客様の話す内容を時間をかけて細部までよく聴き、真意をつかみ取るように意識しています。お客様の話す内容については、単にご要望を伺うだけではなく、何故そのような心情に至ったのかを背景事情も踏まえて私なりに分析し、お客様の真意に見合った解決案を提示することを心がけています。
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