軽度の精神疾患のある妻との離婚協議で、当初は離婚条件として高額の請求をされたが、弁護士が交渉を重ねて、互いに合意で離婚が成立できた例
目次
カテゴリ:男性, 離婚を切り出した
属性
依頼者 40代男性(会社員)
相手方 40代女性(パート)
子ども なし
相談の経緯
ご相談者の夫婦は、長年ほとんど会話しもしない家庭内別居の状態でした。
妻は精神的な疾患があり、過去には入院経験もあり、度々体調を崩していました。
依頼者である夫は、実質的な夫婦生活がないため、離婚を求めていましたが、妻は離婚後の生活が不安で、「離婚するとしても3年先にして欲しい」と主張していました。
また、離婚の話合いには妻の父親が加わり、父からは高額な金銭の請求や、要求が二転三転するなどしていました。
そのため交渉が難航し、夫が当事務所に相談にこられました。
当事務所の活動
弁護士が交渉を受任し、夫の代わりに妻と交渉することにしました。
当初は妻の父親とも交渉をしていましたが、父が必ずしも妻の意見を反映させていないと感じたため、その後は妻のみと交渉を重ねました。
最終的には、夫婦双方の要望を取り入れて、互いに離婚に合意する解決ができました。
結果
受任から約4か月で、合意による離婚が成立しました。また弁護士が離婚協議書を作成し、最終的には協議書の内容を公正証書にもしました。
ポイント、所感
夫婦の一方に精神疾患がある場合、他方は離婚をしたいと考えることがありますが、相手に精神疾患(うつ病・統合失調症など)があるという理由だけでは、離婚原因とはなりません。
したがって、相手の病気を理由に離婚が簡単に認められるわけではないので、予め注意が必要です。
本件では、その点もふまえ、妻との交渉を重ねていく中で、妻の要望や約束を満たす形で信頼関係を構築していき、その結果、双方の気持ちをある程度満たす形での、協議での離婚決着ができたものです。
執筆者情報
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最も大事なこと、それは、お客様と信頼関係を構築すること。
弁護士にしか話せないこと、言えないこともあります。時間をかけても信頼関係を構築することが何より大切だと思っています。話しにくいこと、言いたくないことも出来るだけ話してもらえるよう、私はまずお客様の話す内容を時間をかけて細部までよく聴き、真意をつかみ取るように意識しています。お客様の話す内容については、単にご要望を伺うだけではなく、何故そのような心情に至ったのかを背景事情も踏まえて私なりに分析し、お客様の真意に見合った解決案を提示することを心がけています。
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