探偵事務所の活用方法と選び方

不貞・浮気の証拠を掴むために、必要に応じて専門家である探偵事務所に依頼をすることも重要です。実際に当事務所にご相談に来られる方の中にも、既に探偵事務所に浮気調査を依頼しているという方が多くいらっしゃいます。

しかし、ここで気を付けなければならないことは、仮に探偵事務所に依頼するにしても、依頼する段階での前準備、作戦が必要だということです。

探偵事務所に依頼をしたとしても、主張証拠として弱いものもありますので、確実に成果を上げるためにも、依頼する際に気を付けなければならないことがあります。

 

探偵事務所に依頼する前にどのような準備が必要か

探偵事務所に依頼する際には、なぜ浮気を疑ったのかという動機・証拠を用意する必要があります。最初の段階でゴール設定をしておかないと、いざ報告書が上がってきても,欲しい証拠が取れていないということになりかねません。また、調査ミスを防ぐためにも、直近の夫(妻)の写真も共有しておく必要があります。

次に、夫(妻)のスケジュール・行動パターンを整理しておく必要があります。勤務先はどこか、だいたいどれくらい遅くまで働いているか、出張や帰りが遅い曜日はいつかなど、事前に情報を整理しておくことで、証拠を掴みやすくなります。また、探偵事務所はタイムチャージで料金が発生する場合が多いので、余計な費用が掛からずに済むということもあります。

探偵事務所に依頼をして、成功しているケースとそうでないケースとの違いは、きちんと前準備ができているかどうかにあります。さらに、信用できる人から紹介された探偵事務所であるかも重要です。

 

探偵事務所に依頼する際のポイント

探偵事務所への依頼費用は、比較的高額になる傾向にありますので、契約書の内容をしっかりと確認しておく必要があります。信頼のできる探偵事務所ほど、契約書が作り込まれており、説明も丁寧にしてくれます。

例えば、3日間の調査の契約をした場合、「何時から何時まで調査をするのか」「現場の下見の時間は含まれるのかどうか」等を契約書や契約締結時に確認する必要があります。具体的な時間が設定されていれば、その時間に対応する調査報告書(写真やDVD)が存在するはずです。時間が設定されているのに、その時間の報告書がない場合などが後で問題になることがあります。

また、契約書に、実費についての細かい規定があるかどうかも確認をする必要があります。契約書の実費規定から算出される額と実際に請求された実費額が異なって請求されて,後で問題となることがあります。

さらに、実際に依頼をする際には、調査の体制についても確認をすべきです。多くの探偵事務所が「複数名体制で対応します!」といった打ち出しをしていますが、何人で対応してもらえるのか、車は複数台用意してもらえるのか、下請け業者を利用していないかなどを確認しておく必要があります。

 

また、対応の良い探偵事務所では、調査中に逐一報告を上げてきて、調査の進捗や今後の動きについて連絡をしてくれます。事務所によっては、時間が来たらその場で調査を終了してしまい、肝心の証拠が取れていないということもあるようですが、現場でまさに調査している際の延長の意思確認含め、こまめに連絡をしてくれるところを選ぶべきでしょう。

 

また、費用の点ですが、安ければ安い方が良いという問題ではありません。安いなりには、それなりの理由があると考えるべきでしょう。また、反対に高ければ安心ということでもありません。マージンをとって下請けに回している場合もあります。相当な調査をするためには適正な人件費は必要ですが、中身が重要なので十分に吟味をすべきでしょう。

 

さらに、調査報告書の内容についても注意が必要です。不貞の証拠の場合、後からの写真だけでは不十分で、複数のアングルの写真が必要です。それらを考えると、複数名体制であることは非常に重要です。報告書は、極力、主観を排除して、客観的な事実を並べる方が効果的です。探偵事務所の中には、調査報告書の作成に追加費用を請求されるケースもあるようですが、あまり常識的ではありません。

 

 

探偵に依頼する人の心理

探偵事務所に依頼すること自体、一般的にはほとんどないことですので、必要以上にハードルを感じていらっしゃる方がおられます。相場より高い費用を請求されてもそのまま受け入れてしまったり、結果に不満があってもそれを言うことができなかったりということがあるようです。(関係が悪くなってしまうと、自分が逆に尾行されてしまうのではないかと怖れている方もいらっしゃいます。)

その点、弁護士の紹介で依頼をすることにより、余計な心配をしなくても済みます。離婚の経験豊富な法律事務所に紹介をしてもらうことが最も確実だと思います。

このような方はご相談下さい

下記は、よくある相談例です。

① 探偵業者に頼んでみたいが、どこの業者を選んでよいか分からない

② 探偵業者がどのようなことをしてくれるのか、費用がどのくらいか相談したい

③ 探偵業者に頼んで調査報告書を作成してもらったが、この証拠で十分なのか聞いてみたい

 

鈴木洋平法律事務所

執筆者情報

鈴木洋平法律事務所
鈴木洋平法律事務所鈴木洋平
最も大事なこと、それは、お客様と信頼関係を構築すること。

弁護士にしか話せないこと、言えないこともあります。時間をかけても信頼関係を構築することが何より大切だと思っています。話しにくいこと、言いたくないことも出来るだけ話してもらえるよう、私はまずお客様の話す内容を時間をかけて細部までよく聴き、真意をつかみ取るように意識しています。お客様の話す内容については、単にご要望を伺うだけではなく、何故そのような心情に至ったのかを背景事情も踏まえて私なりに分析し、お客様の真意に見合った解決案を提示することを心がけています。
|当事務所の弁護士紹介はこちら
別居準備 女性モラハラ相談
女性のための離婚相談  
婚姻期間が20年以上の皆さま熟年離婚のご相談
           
女性のための離婚相談             解決事例を見る